沈黙が!!(゜д゜)


遠藤周作テンテーの『沈黙』が、映画化決定ですってヨ!!

10〜15年前くらいから、そんな動きはあったらしいよね。
実際、遠藤周作とスコセッシはその為に会ったらしいし。
まだご健在だった頃に…(;ε;)グスン
ダニエル・デイ・ルイス(靴職人)とベネチオ・デル・トロ
が出演するみたいですね。
ダニエル・デイ・ルイスロドリゴやってもらいたい!!


『沈黙』は
1600年代に実際にあった長崎県キリシタン弾圧を元に
書かれた小説。
日本に布教活動に来たポルトガル人宣教師のロドリゴ
長崎の隠れキリシタンの百姓たち、
キチジロー(←この人はユダに例えられてたな)
あとは、井上とかいう役人が主要な人物。


ロドリゴは、最終的には棄教って形(内面は違うけど)に
なってしまうんだけど、それまでの自分の中のキリストとの対話
自分自身との対話、あとは拷問をする役人との対話の中で、
神とは何かという答えを見出していく……
みたいな感じだったと思う。(うろ覚え(笑))
久しく読んでないので、これを機に読み返そう!!っと思いマシタ。


遠藤周作は、多分キチジローみたいな人が好きなんだと思う。
他の小説でも、ユダタイプの登場人物いっぱいいるし、そこに
愛を感じる(笑)結局、一番人間くさいからね。(煩悩を失くす
ことはなかなかできませんから…)


この作品のロドリゴだったか、他の作品の人物だったか
よく、神に問いかける場面がでてくるんだけど
『こんなに私達が苦しんでるのに何故貴方(キリスト)は
何もしてくださらないのか』というような事をね。
いわゆる神への不信感がそこにあって、もしかしたら
遠藤周作もそういうふうに思うことが(敬虔なクリスチャン
だったらしいけど)あったのかなって、チョット思ったよ。


長崎にある遠藤周作の石碑には
『人間がこんなに哀しいのに
主よ 海があまりにも碧いのです』
と彫ってあります。
哀しいとは、あらゆる欲にかられて、人間と人間が争うその
性が哀しいと言っているんでしょうかね。